Salesforceの棚卸し会を
やりました
「使われていない項目をその場で洗い出す」という会です。 手を動かしていただいたところ、思っていたより多くの方が同じところで詰まりました。 そこも含めて書きます。
やったこと
参加された方それぞれの環境で、商談か取引先の項目を全部リストアップして、 そのうちどれが使われているかを調べる、という作業を一緒にやりました。 ツールは Salesforce の標準機能だけです。
進め方は3段階でした。「参照先を検索」で使われていない項目を出す → 値が入っている件数を数える → 消す候補に印をつける。 この3つを、それぞれの環境で実際にやっていただきました。
いちばん多かった反応
参加された方の環境で、3割から5割の項目が値が入っていない状態でした。 いちばん多かった方は、商談の項目が60個以上あって、そのうち実際に使われていたのは20個ほどでした。
印象的だったのは、「なぜこの項目があるのか誰も知らない」というケースが複数あったことです。 作った人がもういない、要望を出した部署がもうない、という状態です。 こうなると、消す判断をする人がいなくなります。
参加された方が詰まったところ
1. 「参照先を検索」の場所が分からない
設定画面のどこにあるかで、半分くらいの方が止まりました。 オブジェクトマネージャから項目を開いた先にあるボタンですが、目立ちません。 ここは最初に画面を共有して一緒に開くべきでした。次回は改善します。
2. 権限がなくて設定画面を開けない
お勤めの会社の本番環境で参加された方のうち、2名が設定を見る権限をお持ちでなく、 手を動かせませんでした。開発者組織を事前にご用意いただくご案内が足りていませんでした。 次回は申込時にお伝えします。
3. 「消していいか」の判断ができない
これがいちばん本質的な詰まりでした。 使われていないことは分かっても、消していいかは業務側に聞かないと決められません。 その場では終わらない作業です。
そこで、会の途中で予定を変えて「業務側にどう聞くか」の話をしました。 「この項目、消してもいいですか」と聞くと必ず「残してください」と言われるので、 「レイアウトから外して1か月様子を見ませんか」と提案する形にする、という話です。 ここがいちばん反応がありました。
いただいた質問(抜粋)
| 質問 | お答えしたこと |
|---|---|
| 消した項目は復元できますか | 削除した項目はごみ箱に15日間残るので、その期間内なら復元できます。ただし値も一緒に消えるので、事前にレポートで出力して保管してください。 |
| 外部システムが使っているかは、どう確かめますか | Salesforce の中の参照は「参照先を検索」で分かりますが、API経由の参照は分かりません。連携している仕組みの一覧を自社で持っている必要があります。持っていない場合は、それを作るところから始めるのが正しい順番です。 |
| 項目を減らすと、あとから困りませんか | 必要になったら、また作れます。困るのは値が消えることなので、そこだけ気をつけてください。「あとで必要になるかもしれない」で残し続けると、いま使う人が困り続けます。 |
| フローや入力規則も棚卸しできますか | できます。むしろそちらのほうが効きます。使われていないフローが動き続けていると、原因の分からない挙動になります。次回のテーマにします。 |
次回に向けて直すこと
- 申込時に「開発者組織のご用意」をご案内する(権限で詰まらないように)
- 最初の10分で「参照先を検索」の場所を画面共有で一緒に開く
- 「業務側にどう聞くか」を最初から議題に入れる(ここが一番の関心事だった)
- フローと入力規則の棚卸しを次回のテーマにする
次回のご案内
棚卸し会の第2回は2026年10月に予定しています。日程が決まりましたら イベントのページでお知らせします。
直近では、AIに社内システムを触らせる会を9月1日に開催します。 こちらは別のテーマですが、「事故を起こさずに手をつける」という点では同じ話です。
この会の内容を記事にもしています
当日お見せした調べ方は 使われていない項目を見つける に書いています。コードもそのまま載せてあります。
あわせて読む
- 使われていない項目を見つける ── この会で扱った手順を、記事にまとめています
- これからのイベント ── 次回のご案内はこちらです